【競馬AdventCalendar】オッドアイって、いいよね
この記事は
↑の競馬アドベントカレンダーの7日目として書いたものです。
良質な投稿・記事が目白押しですので、ぜひそちらもご覧ください。
オッドアイ、という馬について語りたい
竹之内ぽよ(以下ぽ)「競馬を見てると、いつの間にか好きになってる馬とかいるよね」
竹之内シェナ(以下シ)「そうですね。競馬AdventCalendar1日目のTakkumattsuさんの投稿も、好きな馬ルヴァンスレーヴについて語ったものでした」
ぽ「今回は、個人的に好きな馬、オッドアイについて語りたいと思う」
オッドアイのスペック
父ロージズインメイ、母マイネウインクの牝馬。2013年4月29日生まれの9歳で、生産はビッグレッドファーム。体重は430㎏前後と小柄。
2022/12/07現在、通算121戦7勝。馬主は毎日日本のどこかで走る(株)ファーストビジョン。主な勝ち鞍は2017年の「のびのびシティさいたま市賞 C1(八)(九)」。中央から金沢を経由し浦和の川島豊厩舎に所属していたが、今年3月に兵庫の黒田隆男厩舎に移籍。浦和時代の主戦は加藤和博騎手。現在の主戦は板野央騎手。直近では2022/12/06園田12Rに出走した
シ「あ、昨日走ったんですね」
ぽ「私の予想では、2022/12/07の方に出てくると思ってたから、ピッタリだな~と思ってたけど1日ズレちゃったな」
シ「ウマ娘にもなったサトノダイヤモンドの世代ですね。中央時代にはデビュー2戦目の未勝利戦で後の皐月賞馬ディーマジェスティと対戦したことも(ディーマジェスティ1着、オッドアイ13着)。転出後は金沢で好成績を残すと3歳夏に浦和に移籍。そこから9歳春まで92戦浦和所属で走っています」
ぽ「それだけ浦和で走っていれば目にする機会も多くなる。そうなると自然、好感度も上がっていくもの。特にオッドアイって名前がいいしね。オッドアイの魅力を3点、ここでは挙げてみたい」
① パドックのパカパカ歩き
シ「上中の動画は2019/07/01の浦和7R特選 C2(三) 、下の動画は2020/09/23の浦和7R住めばなっとく、南区!賞 C2(四)(五) のパドックの様子ですね。オッドアイはそれぞれ⑨番、⑪番です」
ぽ「オッドアイってパドックで周回してる時に、よく右前脚をパカパカやるんだよね。かわいい。映像で改めて見るとそうでもないように見えるけど、現地だとパカパカいう音が意外と大きくて存在感あるのよ。癖なのかな…」
シ「有名なところでは、ドゥラメンテのパドックがこんな感じでしたね。緊張してるとやる馬が多いらしいですが…」
ぽ「何十戦と走ってんのに毎回緊張してるってなんやねん、っていうのもかわいいポイントだよな。ドゥラメンテのそれほど激しくないのも、『クラスで目立たない彼女のかわいい癖をワイだけが知ってる』感が出ていいよな」
ぽ「関係ないけど、下の動画で最後に一瞬映る⑫番アンカーマンのパドックが迫力ありすぎて笑っちゃう」
ぽ「その抜群パドックから繰り出される向こう正面押し上げ確定演出からの圧勝。海馬澤の渾身仕上げ、恐ろしや……」
②浦和の差し馬というもどかしさ
ぽ「逃げ先行ゲーの浦和なんだけど、だからこそ差し馬にロマンを感じる。基本、人気ないし」
シ「不利だから人気がないわけで、妥当なんですけどね」
ぽ「いつもは来やしないんだけど、こじつけでもロジック並べて狙った馬が向こう正面でシャカシャカしてきた時の高揚感がたまらんのよね」
ぽ「オッドアイは差し馬で、120戦のキャリアで逃げたことは一度もない。全盛期にはC1でコンスタントに馬券内に入るほどの実力者だ。個人的なイメージになるけど、C1で結果を出せるのはちゃんと『戦術』として差しを使える馬だと思うんだよね」
シ「と、いうと?」
ぽ「それよりも下級条件だと、差し馬というよりは『できれば逃げ先行したいけど、できずに結果として後方になる』みたいな馬が多くなってしまいがちって印象なんだよな。差し有利の展開と予想して、近走のコーナー通過順だけ見て後方からの馬を狙おうかなと思っても、その馬が結果が出てるのは逃げ先行できた時だったりするからあまりアテにはしにくい」
シ「C1レベルになると差しというスタイルで戦えてる馬が上がってくるということでしょうか」
ぽ「あくまで印象だけどね。オッドアイのパターンとしては中団~後方の任意の場所につけて、徐々に進出を試み、最後いけそうなら頑張る、ダメそうならそれなりの上がりで帰ってくのがスタイルだ」
シ「ダメそうでも頑張ってくださいよ…」
ぽ「どうしても展開面での助けとかないと根本的には難しいんよな。あとオッドアイ自身がやれる状態かどうか、相手関係がどうか、逃げが強すぎない馬場かどうか…みたいに変数がたくさんあって……」
走り時がわからん
ぽ「結局これ。」
「強すぎる逃げ馬がいる時に席が空いて間に合う説」
「体重増えてると来る説」
「内枠入った時に来る説」
「降級前後がチャンス説」
「人気が上がった時がチャンス説」
「騎手替わりがチャンス説」
「川崎遠征がチャンス説」
「カトパクが返し馬した時に来る説」
「逆に返し馬してない時のがチャンス説」
「パカパカ歩きが激しい時がチャンス説」
ぽ「数多の説が提唱されてきたけど、どれも決め手を欠いててわからずじまい…」
ぽ「そして差し馬あるあるでもあり、オッドアイファンを悩ませてきたのが……」
4、5着量産ホース
生涯成績(7.13.8.15.15.63)4~5着率24.7% 掲示板内率47.9%
シ「それ4──」
ぽ「差し遅れの惜しい4着から、大勢決した後の着拾いの5着までいろいろあるわけだども」
シ「4~5着があると、なんか1コ噛み合えば馬券内行けるんじゃないか、って思えますが……」
ぽ「大抵惜しくもない5なのがまた可愛げあるんだよな。着がギリギリの状態で上手くやってるのか、普通にミスって差し遅れてるのか、その見極めも必要になってくるという…」
③コンスタントに出走&賞金ゲットしてる偉さ
ぽ「成績眺めてると、南関で年間17戦前後走ってるんだよね。それでいて半分近く掲示板に来てるわけだからようやっとるわな」
シ「南関に来たのも、金沢での成績が良かったから抜擢された感ありますよね」
ぽ「こう改めて成績みると、素質ある馬なんだなって思うな」
ぽ「2013年に生産された馬は6913頭らしいけど、その中でも9歳12月まで出走できる馬は一握り。それだけ自分の価値をオーナーサイドに示し続けてきたということだ」
ポイント①差しメインなので消耗少ない?
ぽ「逃げ馬は毎回ガツガツやるけど、後方から終いの競馬ってスタイルだと消耗が比較的少なく、コンスタントな出走ができたんだろうな」
シ「そんなもんなんですかね」
育成馬ジョーモルデューもエンクに似たタイプ
— 山口ステーブル (@yamaguchistable) October 29, 2018
着拾って拾って7200万抹消して門別で重賞勝ち
共通するのは
①ちょっと鈍臭い
モルデュもエンクもトモ甘くてテンの脚なくあがりの競馬ばかり
いつも最後の3Fしか競馬しないから消耗も少なく数が使えるしポジション悪いから勝ちきれなくて着拾い稼げる
ぽ「……って山口ステーブルの社長さんが昔言ってた!それ聞いてから、もし馬持てるなら、行き脚つかない差し馬持ちたいなって思ってる!!」
シ「着拾ってちょくちょく稼げてたのはオッドアイが長く現役を続けられた一因でしょうか。山口氏のツイートに出てくるエンクエントロスは中央馬でしたので、全く同じというわけでもないですが」
ポイント② 園田移籍
ぽ「正直、園田に移籍した時には驚いたわね。年齢もあってもうキツくなってきた感はあったけど、2000mに出走して年金貰いつつ暮らしてくのかなぁとか思ってたから」
シ「移籍3戦目には3着に入り、1年3か月ぶりの馬券圏内に入りました」
ぽ「(株)ファーストビジョンさんからすれば『体力的には信頼している。9歳までは十分やれそう』とか思ったからこそ、やれそうと見込める園田へ移籍したんだろうなぁ」
ぽ「勝手に特別出走奨励金摘まんで半隠居……みたいに思ってたのが申し訳なってくるよ。結局園田で9歳12月まで第一線でやってる(現在進行形)んだから。戦う顔が強すぎる」
ぽ「ここまでくると10歳でも現役やって、たまに惜しくもない5着に来る姿をみたいけどね。あとは年齢的なものとの戦い……」
シ「実際、来年はどうなるんでしょうね」
ぽ「わからない。でもオッドアイが走る限りは、ファンとして応援していきたいな」
通算(7.13.8.93)121戦+X戦?